「
7月の40歳から44歳正社員は499万人、6万人増加」の続きです。
45歳から49歳層には人口が最も増えているという特徴があります。第二次ベビーブーム世代がこの年齢に達してきているからです。この年齢層は2年前に比べて55万人6.4%増えています。一つ上の50歳から54歳層も増えてはいるのですが、人数、率ともこの年齢層には及びません。
この表で分かる過去19月を取ると、毎月正社員の数は増えていっています。正社員の数も増えています。要するに新たに45歳になった人の数が50歳になってこの層から外れていった人より人数も多く、正社員も多いということだろうと思います。
正社員は450万人で、25万人の増加です。このうち男性は324万人で19万人の増加です。子育て期ですから雇用の安定は何よりです。
正社員の数(万人)月 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 差 |
---|
1月 | 407 | 419 | 436 | 17 |
2月 | 405 | 418 | 436 | 18 |
3月 | 405 | 419 | 450 | 31 |
4月 | 409 | 423 | 451 | 28 |
5月 | 416 | 425 | 442 | 17 |
6月 | 419 | 422 | 444 | 22 |
7月 | 410 | 425 | 450 | 25 |
8月 | 408 | 422 | - | 14 |
9月 | 421 | 431 | - | 10 |
10月 | 428 | 438 | - | 10 |
11月 | 420 | 433 | - | 13 |
12月 | 421 | 434 | - | 13 |
また、人口に占める正社員の割合も51.5%で1.1ポイント上昇しています。こちらも、過去1年間は上昇が続いています。この比率は35歳から39歳層よりもやや下回ります。なお、男性に限ると前年同月の69.5%から0.9ポイントアップして70.4%です。大台を超えました。
人口に占める正社員の割合(%)月 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 差 |
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1月 | 48.0 | 48.4 | 49.5 | 1.1 |
2月 | 47.7 | 48.3 | 49.3 | 1.0 |
3月 | 47.6 | 48.4 | 50.6 | 2.2 |
4月 | 48.0 | 48.8 | 50.4 | 1.6 |
5月 | 48.7 | 48.9 | 49.1 | 0.3 |
6月 | 48.9 | 48.5 | 49.0 | 0.5 |
7月 | 47.8 | 48.7 | 49.3 | 0.6 |
8月 | 47.5 | 48.3 | - | 0.5 |
9月 | 48.9 | 49.4 | - | 0.5 |
10月 | 49.7 | 50.2 | - | 0.5 |
11月 | 48.7 | 49.6 | - | 0.9 |
12月 | 48.7 | 49.6 | - | 0.9 |
さて、1年前との比較ですが、人口は41万人も増えて913万人です。440歳から44歳層に次ぐ人口規模を誇って(?)います。
労働力人口は人口増加を上回る43万人増加です。801万人です。
労働力率は86.9%から0.8ポイント上昇して87.7%です。就業者はさらに大きく45万人も増えています。就業率は、1.1ポイント上昇の86.0%です。40から44歳層よりも2.1ポイント高い数字です。この年齢層も
労働市場に戻ってきています。
2016年7月の
非正規労働者は218万人で前年同月に比べ9万人増えています。
非正規労働者が減って正規労働者が増えているのではありません。このうちパートアルバイトは162万人で12万人増えています。
完全失業者は16万人で3万人減少し、
完全失業率は2.5%から2.0%へ低下しています。
非
労働力人口は前年同月の113万人から2万人減って111万人です。
要するに人口が増えた以上に
労働力人口が増え、就業者も増え、雇用者も増えています。この年齢層の
労働市場への参加率がどこまで上昇するのか注目です。まだ、上昇の余地がありそうです。
完全失業率が下がり、3%を切ったとはいえ
労働市場の供給の限界が来たといえるか疑問です。
労働力率が1ポイント上がれば、9万人の労働力が生み出されます。労働需要の拡大策を講じる必要があります。
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