2016年7月の50歳から54歳正社員は383万人、8万人増加

50歳から54歳はこれまでは人口が増えていた年齢層です。ここ数か月減り始めているので、一時的に減っていくのかもしれませんが、まだはっきりしたことは言えません。人口は790万人で一つ下の45歳から49歳に比べて120万人ほど少ないのです。5年後には人口は増えるはずです。 「2016年7月の45歳から49歳正社員は450万人、25万人増加」でしたが、この年齢層の正社員は383万人で前年同月を8万人上回っています。この表の範囲ではほとんどが前年同月比プラスになっています。(追記)男性に限ると268万人で、6万人増加です。 正社員の数(万人)
2014年2015年2016年
1月35136537914
2月35236838214
3月35336738215
4月360377382
5月364383383
6月36637438410
7月361375383
8月36537611
9月36437612
10月35937213
11月36537510
12月36738417
また、人口に占める正社員の割合は48.5%で1.3ポイント上昇しています。こちらも、過去1年間は上昇が続いています。この比率は45歳から49歳層よりもやや下回るのが常態です。(追記)男性に限るとこの割合は69.2%で、前年同月の67.5%から1.7ポイントアップしています。近いうちに70%を超えるといいのですが。ちなみに男性の人口は前年同月が397万人、今回が396万人でほぼ横ばいです。 人口に占める正社員の割合(%)
2014年2015年2016年
1月45.546.647.20.6
2月45.746.947.80.9
3月45.846.747.91.2
4月46.647.948.10.2
5月47.148.648.4△0.2
6月47.347.348.51.2
7月46.547.348.51.2
8月47.047.20.2
9月46.746.80.1
10月46.046.40.4
11月46.746.6△0.1
12月46.847.60.8
さて、1年前との比較ですが、人口は3万人減って790万人です。44歳から49歳層に比べて120万人ほど少なく、35から39歳層とほぼ同じです。労働力人口は逆に8万人増加し679万人です。労働力率は84.6%から1.3ポイント上昇して85.9%です。就業者はさらに大きく14万人も増えています。就業率は、2.1ポイントの大幅上昇で、84.2%です。この年齢層も労働市場に戻ってきています。非労働力人口が11万人減っていて、そのうち家事が8万人を占めています。これまで家庭にいた主婦が働きだしているとみられます。 2016年7月の非正規労働者は180万人で前年同月に比べ5万人増えています。非正規労働者が減って正規労働者が増えているのではありません。この点は45歳から49歳層と同じです。このうちパートアルバイトは131万人で横ばいです。 完全失業者は20万人から6万人減少し14万人です。完全失業率は3.0%から2.1%へ低下しています。 非労働力人口は前年同月の121万人から11万人減って110万人です。 要するに人口が減ったのに労働力人口が増え、就業者も増え、雇用者も増えています。労働力率が1ポイント上がれば、8万人の労働力が生み出されます。労働需要の拡大策を講じる必要があります。 人気blogランキングでは「社会科学」の6位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング