投資

CX800さんへのお答え

「「国の実質的な借金は減っている?」について」にCX800さんから頂いたコメントにお答えします。 >国の実質的な借金が無くなるように見えるのは、無制限の金融緩和を続けていられる間だけなのである。 というのは厳密には間違いだと思います。 日銀が国債…

「国の実質的な借金は減っている?」について

「国の実質的な借金は減っている?」は、非常に面白い考察であるが、いくつか同意できない点がある。私の誤解かもしれないので、コメント欄への書き込みとダブルところがあるが、私の考えを述べ、批判を仰ぎたい。 取引の流れとそれに伴う貸借対照表の変化を…

「AIJ投資顧問の事件」について

「AIJ投資顧問の事件」を読んで考えてみました。 もし、自分が厚生年金基金の管理者、運用責任者になったら、どうしたらいいか? 「今回の投資顧問会社の関係者にそういう人々の影がうかがえない(これから出てくるかもしれませんが)以上、申し訳ないで…

「リスクフリー」とは何か?

「リスクフリーのない時代のリスクプレミアム」で厭債害債さんが次のように書かれている。 さまざまなファイナンスの教科書類においてもまだリスクフリーレートは国債利回りを使うと書かれているのが多いと思われる。 しかしながら現実には既に米国がS&P…

「増税する前に無駄を省け」という前に考えておくべきこと

「「国債金利について」について」で書いたように、国債金利の上昇を私は恐れています。国債金利の支払いは無駄の中の無駄でしょう。 増税する前に無駄を省けと主張される方がいます。気持ちはわからないでもないですが、危険な考え方です。 無駄を省くのに…

「国債金利について」について

厭債害債さんが、「国債金利について」で、こんなことを書かれています。( )内は平家が補いました。 そしてその(国債への)特需がいつまでも続かないことも明らかである以上、早い段階で(国債の)「供給サイド」を絞る手立てを考えるのは当然ともいえま…

「経常収支」と「資本収支」

「外国への投資?その1」に「あたろう」さんからご質問がありました。 「日本に住んでいる人がアメリカに在る銀行に100万円預金したら日本の経常収支はその分100万円赤字になると計算するのでしょうか。」というお尋ねです。 国際収支は大きく「経常…

外国への投資?その2

「外国への投資?その1」について では、どうしたらいいか。実はあまりいい方法はありません。 一つの手本は一時期のイギリスです。イギリスは「世界の工場」と呼ばれていました。その後、貿易収支は赤字、その赤字をサービス収支、投資収益で補うという構…

外国への投資?その1

今朝の日本経済新聞の「景気指標」の欄に「米の対日赤字、警戒水域に」という記事がありました。国際収支は国全体で見ればいいので、特定の国との関係を見ても意味がないというのは正論なのですが、そうも行かないのが現実です。この記事では貿易収支に焦点…