割増賃金率

厚生労働省平成23年就労条件総合調査の結果を発表しています。

http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/11/index.html

今回は面白い、というか、初めて調査された項目があります。1か月60時間を超える時間外労働に対する割増賃金率を定めている企業が全体のが24.5%です。定めている企業を100%とすると68.4%の企業で、割増賃金率が50%以上です。

本来、時間外労働が長すぎるのは問題がありますし、月60時間以上となると、勤務日が22日として、毎日3時間ぐらいはやっていることになります。

時間外労働を減らすには、職場レベルで管理者がきちんと仕事の割り振りを考えるのが大事だと思います。割増賃金率を高めにすれば、長時間の時間外労働のコストは高くなります。管理者がコスト管理、あるいは収益管理の責任を持っていれば、割増賃金を払わないで済むよう、長時間の残業を減らす工夫をするでしょう。

また、この場合、代替休暇制度があるのが77.1%です。時間外労働をすれば、代休をとって健康を守れるようにするというのも大事です。

間違っても、高い割増率につられて労働者が残業に励むというようなことが起こらないようにしなければなりません。

ここをクリック、お願いします。

人気blogランキング

人気blogランキングでは「社会科学」では41位でした。