9月の22歳から24歳正社員は187万人、13万人増加

8月の22歳から24歳正社員は197万人、16万人増加」でしたが、9月は187万人、13万人増でした。2か月連続で前年同月を10万人以上上回っています。 前回に書いた通り、3歳刻みですので毎年3分の1が入れ替わります。抜けたグループに比べて新しく入ったグループは学卒時の正規採用者の割合が大きかった可能性があります。 なお、22歳から24歳まで絞っているのでサンプルサイズが小さくなり数字が不安定になるのは避けられません。その分は割引してみる必要があります。 正社員の数(万人)
2014年2015年2016年
1月15915616913
2月161164169
3月16015417420
4月18019020111
5月188194197
6月180186194
7月173183191
8月17718019717
9月18217418713
10月175175
11月163168
12月151159
人口に対する正社員の比率は、1.9ポイント上昇し、51.0%になりました。これで4月以降6か月連続して50%を超えたことになります。ただこの間かなり下がってきてはいます。20歳、21歳もこの率は上昇していますので20代前半は好調といえるでしょう。 人口に占める正社員の割合(%)
2014年2015年2016年
1月43.044.346.42.1
2月43.546.345.4△0.9
3月43.442.546.54.0
4月50.351.655.74.1
5月52.153.254.10.9
6月50.051.753.21.5
7月47.750.451.30.9
8月49.350.352.72.4
9月49.549.051.01.9
10月47.447.60.1
11月45.245.80.6
12月42.744.51.9
(注)2014年、15年を見る限り、この率は季節的に変動するようです。学卒者が採用される年度初めの4月、5月が一番高くそれ以降下がる傾向にあります。下げ幅は意外に大きく、2014年の5月と2015年の3月を比べると9.6ポイントの低下です。採用されても早期に離職する人がいるからだと思われます。 2016年9月の人口は367万人で、前年同月比12万人増加。これに対して労働力人口は300万人で18万人増加です。労働力人口比率が81.7%と2.3ポイント上昇したため、人口を上回る増加です。就業者も同軸18万人増えて283万人です。雇用者は19万人増えて、278万人です。労働需要が増えて、雇用が増えれば労働市場に出てきて働いたり、仕事を探したりする人が増えるという状況です。これまでが需要不足であったと考えるのが自然です。これまでの労働力率を標準として物事を考えていると、対応にずれが出ます。 就業率は2.5ポイント上昇して77.1%、雇用率も2.8ポイントアップして75.7%です。 通学の傍ら仕事と非労働力人口の通学を合わせると、人口の19.1%です。正社員と合わせると70.1%で、前年同月より0.7ポイント上昇しています。人的資本の蓄積という観点からは、望ましいことです。 完全失業者は16万人、完全失業率は5.3%で0.7ポイントも低下しています。 人気blogランキングでは「社会科学」の8位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング