65歳以上の大活躍 2016年8月

2016年8月の「人手不足」の原因は大量採用」では15歳から64歳までの生産年齢人口の状況を取り上げました。今回は65歳以上です。2016年8月分の労働力調査からとったものです。一言で言えば、65歳以上大活躍です。皆さん、お元気でなによりです。 差の( )内は65歳から69歳分です。 8月の主要指標(万人)(%)
項目2016年の人数同2015年増減率
人口3,4533,38073(56)△0.9
労働力人口78975534(34)0.7
就業者77574134(33)0.9
雇用者50146140(35)△0.8
うち正規97916(7)0.6
うち非正規30127724(23)1.8
完全失業者15141(0)△6.2
労働力人口2,6632,62340(24)△5.9
うち通学
うち家事65964217(5)△6.9
うちその他2,0041,98123(19)△6.6
労働力率22.8%22.30.5(1.0)P
就業率22.4%21.90.5(0.9)P
完全失業率1.9%1.9%0.0P
人口は73万人増加しています。その大部分を65歳から69歳でしまています。この年齢層は1947年から52年生まれですから団塊の世代が含まれています。労働力人口も34満員増えていて、65歳から69歳層がほとんどを占めています。生産年齢人口での増加が、39万人でしたから、やや少ない程度です。働いている人、就業者も34万人増えています。雇用者は40万人増えています。そのうち正規はさすがに少なく6万人増加、非正規は24万人増加です。合計との差は役員です。 完全失業者は1万人減っています。 生産年齢人口とは異なり、非労働力人口も40万人増えています。65歳から69歳は増えた人口の6割が労働力人口ということです。家事は17万人、その他は23万人増加です。 労働力率も就業率も0.5%ポイント上昇しています。完全失業率は変化なしです。 この年代には二つの特徴があります。第一に就業者や雇用者の増加のほとんどが65歳から69歳であることです。次に、完全失業率が低く、かつ変化していないことです。労働力人口から非労働力人口、その逆という動きが多く、完全失業を経由しないで動いているようです。完全失業者が少ないからと言って油断してはなりません。労働市場が引き締まれば非労働力人口から、大量に供給が行われそうです。これを念頭に置いて雇用の確保を図っていくべきです。 人気blogランキングでは「社会科学」の6位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング