お母さんたちの働き方の収束

母親のワークライフバランス」の追加です。

表1」を見ると、出産1年前の母親の就業状況別に第8回調査時の就業状況が分かるようになっています。

普通の調査だと、出産1年前の就業状況がどうだか(一番左の欄の()内の数字)と、第8回調査時の就業状況(一番上の段の数字)がわかるだけです。せいぜい、「1年前には『有職』が54%あったが第8回には61%に増えた。」といったことしか分かりません。

この調査のように同じ人を追いかけていると、「有職」だった人がどうなったか、「無職」だった人がどうなったかがわかります。

私が面白いと思うのは、1年前では、「常勤」と「無職」が両極だったのですが、この二つのグループがかなり似た行動をとるようになってきているらしいということです。

一方で「常勤」だったお母さんのうち29%が、8回調査時には「無職」になっています。他方、「無職」だったお母さんの48%しか「無職」ではありません。半数以上が「有職」です。

「常勤」だったお母さんの39%が8回調査時にも「常勤」ですが、「無職」だったお母さんも6%は「常勤」に変わっています。

広くとって「有職」の割合は、「常勤」だった方で70%、「無職」だった方で51%です。ずいぶん差が小さくなっています。

無職だった方も、かなり就業の方向に動いていますので、今後、無職である48%が働き始めるか、現在は働き方としては「パート・アルバイト」が38%と主流ですが、これがどうなっていくのか、面白いと思います。たぶん、お子さんの世話・手間の負担が減り、図6にあるように、習い事をしているお子さんの割合が高くなってきていますので、こういったことでお子さんにお金がかかるようになると、働く割合が高まり、働く時間も増えるのではないかと予想しています。

人気blogランキングでは「社会科学」の50位でした。

今日も↓クリックをお願いします。

人気blogランキング