「私も本を読まなくちゃ。」と思う必要はないのか、あるのか、それが問題だ。

お母さんたちの働き方の収束」に続いて、厚生労働省の「第8回21世紀出生児縦断調査」を取り上げます。 「図8」を見ると、お母さん、お父さんの読書と、お子さんの読書の関係がわかります。 を見ると、「お母さん、お父さんが本を読んでいるとき、子も本を読む。」、「お父さん、お母さんがたくさん読むほど子も本を読む。」という傾向が見られます。 必ずしも因果関係があるとは限りませんが、可能性は高いでしょう。 本を読むお母さんの割合(50%)は、お父さん(43%)より高いようです。 もし、因果関係があるとしたら、いささかややこしい問題が起こります。親が子供に及ぼす影響というのをどう考えるかということです。親が貧しい、家庭にお金がないなら子ども手当など対策は取れます。児童虐待など極端なマイナスであれば、これはまさに国の出番です。でも、親が本を読む、読まないということに、どんな対策をとればいいのでしょう? 本を読む親に「本を読むな」といえないのは確実です。いい年をして子供までいる大人に向かって「本を読みなさい。」というのも、個人の生活への過度の干渉という気がします。 こういう家庭を通じた格差をどうすればいいのでしょう?もっとも本は読まないが子どもとよく一緒にスポーツをするという方もいるでしょうから、親の個性の差はは仕方がないものと考えればいいのかもしれません。 「私も本を読まなくちゃ。」と思う必要はないのか、あるのか、それは親の問題で、第三者がとやかく言うことではないのでしょう。ただ、実はお父さんよりもお母さんよりも、お子さんのほうが本を読む割合は圧倒的に高いですし、お子さんが本を読むかどうかだけ見れば、親が読むのと読まないのでそう大きな差はありません。そう心配するほどのことはないでしょう。次のお子さんが生まれていれば、本読む暇なんてないということもあるでしょうし。 それはそれとして、この年齢ですと自分のお小遣いで本を買うことは少なく、家にある本を読むか(お兄さん、お姉さんがいればあるでしょう)、親に買ってもらうか、学校の図書室で借りて読むかでしょう。お小遣いがなくても、家に本がなくても、親が買ってくれなくても、図書館で借りることはできます。ですから、小学校の図書室は充実させるべきだと思います。 いくら地方が自分で決めていいことだといっても「学校図書購入費はどこへ行った?」などということのないようにしてもらいたいものです。 人気blogランキングでは「社会科学」の44位でした。 今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング