子供の注射
社会医療診療行為別調査という調査があります。(19年の概況はこちら⇒http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/sinryo/tyosa07/index.html)
政府管掌健康保険(現在の協会健康保険)、国民健康保険、組合管掌保険による診療行為を調査したものです。共済組合や自費の診療を除いて殆どの診療の実態が分かります。
社会保険診療報酬支払基金と国民健康保険団体連合会で審査された診療報酬の明細書を基にしたデータです。6月に審査を行ったものを調べています。一月分と考えて良いでしょう。
この中に、誰に対してどのような診療行為を何回行ったかという表があります。
診療行為の中には様々なものがあるのですが、典型的なものは「注射」です。
合計回数は、なんと2,557万4,455回。国民一人に付き0.2回ぐらいです。
かかっている費用は、916億8,831万1,090円です。注射1回当たり3,600円ぐらいです。
そのうち0歳から4歳が23万5,345回。大泣きでしょうね。一月でこれですから、1日当たり7,800回。毎日これだけの子供が大泣き(?)をしているわけです。本人も痛いでしょうが、付いているお母さん、お父さんも大変でしょう。かかった費用は9億897万4,880円。1回当たり3,900円ほどです。
では、どんな病気で注射を打たれているのかというと、
第1位 呼吸器系の疾患 111,289回 風邪アレルギー性鼻炎などです。
第3位 耳及び乳様突起の疾患 11、253回 中耳炎など。
まあ、風邪に気をつけるのが一番と言うことでしょうか。
小さいお子さんをお持ちのお母さん、お父さん、安心してください。少し大きくなって、5歳から9歳だと、ぐっと減ります。12万7,386回。だいぶ丈夫になるのでしょう。我慢ができるようになって、泣く子は殆どいないでしょう。もうすぐ楽になります。(多分)
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