national median について

労務屋@保守親父さんが、

national median(http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20050302)で

ユニセフの報告書のnational medianは、平均値か中央値(中間値)かどちらだろうと質問されています。

中間値というのは、所得を例に取ると、一番所得の高い世帯から一番所得の低い世帯まで所得の順に並べて、ちょうど真ん中にいる世帯の所得のことです。平均値とは異なる概念です。

medianには、平均値という意味はありません。似た言葉でmeanというのがあり、こちらは両方の意味で使われるようです。

ユニセフの報告書では、資料の出所がLISだとしています(32ページにそう書いてあります。)。これはLuxenbourg Income Study という高名な調査です。

この調査で貧困を定義するときは、中央値(中間値)を基準にしているようです。

以上二つの理由から、ユニセフの報告書のnational medianは、中央値(中間値)と考えていいと思います。

なお、労務屋@保守親父さんが書かれているように所得の場合には平均値の方が中央値(中間値)よりも高いのが普通です。日本の世帯の場合は、次のデータ(厚生労働省の平成15年国民生活基礎調査)の図1にあるように平均値が589.3万円、中間値が476万円です。中央値(中間値)は平均値の80%ほどです。

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa03/2-1.html

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