経済予測

「24年度の所得税と消費税」について

4月分の税収が公表されましたので、「24年度の所得税と消費税」の続きです。 まず、所得税から。 所得税額(100万円)23年度当月23年度累計24年度当月24年度累計3月429,48811,456,509540,52411,734,9054月1,957…

「アベノミクスと財政再建」の補足3 外貨準備

「アベノミクスと財政再建」 で書いた効果に加えて、もう一つ大きな要素があります。国の持つ外貨準備の円でみた場合の評価益です。 外貨準備には様々な構成要素がありますが、中心は外貨で4月末で1兆1,885億ドルあります。この外貨を買うための円を調達す…

24年度の所得税と消費税

「「アベノミクスと財政再建」の補足2 24年度の法人税」で取り上げた法人税と並んで重要な税が所得税と消費税です。3月までの実績を見てみます。 まず、所得税から。 所得税額(100万円)23年度当月23年度累計24年度当月24年度累計3月429,4881…

「アベノミクスと財政再建」の補足2 24年度の法人税

(2013年5月1日3月分を追加しました) 「アベノミクスと財政再建」で、24年度の税収には次の三つの効果が発生しそうだということを書きました。 (1)上場株の価格上昇の効果 (2)債権の価格上昇の効果 (3)円安により、企業の持つ外貨建て資産の値上が…

「アベノミクスと財政再建」の補足

「アベノミクスと財政再建」 に少し補足をしておきます。 2014年1月1日から、有価証券の譲渡所得に対する税率が10%から20%に引き上げられます(http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1463.htm)。 個人が有価証券を持っていて、その有価証券が値上が…

アベノミクスと財政再建

アベノミクス(ここでは安倍政権の取っている経済政策という意味で使います)と財政再建の関係を考えてみたい。 財政を再建するための方法には、大きく分けて支出を減らす、歳入を増やすという二つの方法があり、歳入を増やす方法としては、課税ベースを成長…

インフレターゲット政策が失敗するとすれば

「インフレターゲット政策の理論と予想 その2」でアウトラインを示したインフレターゲット政策が失敗するとすれば、その原因として何が考えられるでしょうか? 企業や家計がインフレが起こると予想しない場合には、インフレターゲット政策は失敗します。 現…

インフレターゲット政策の落とし穴

「インフレターゲット政策の理論と予想 その2」で書いたようなインフレターゲット政策が効果を上げていくとすれば、気になることがあります。 一般的には、長期名目金利と長期時間選好率、長期期待インフレ率の間にはつぎのような関係が成り立つことが望ま…

インフレターゲット政策の理論と予想 その2

5 「インフレターゲット政策の理論と予想 その1」の①の予想が成立した場合、外国為替市場、株式市場で何が起こるか? (ア)外国為替レート 次の二つのケースが考えられる。 ① 円安になる。(インフレターゲット論者の想定) ② 円安にならない。 現在の円安(…