「アベノミクスと財政再建」の補足2 24年度の法人税

(2013年5月1日3月分を追加しました) 「アベノミクスと財政再建」で、24年度の税収には次の三つの効果が発生しそうだということを書きました。 (1)上場株の価格上昇の効果 (2)債権の価格上昇の効果 (3)円安により、企業の持つ外貨建て資産の値上がりの効果 2月分の法人税の実績が発表になっています。法人税は原則として決算終了後2か月以内に申告し、納税も済ませなければいけなせん。 したがって、12月決算法人が2月に納税しているので納税しているので、金額が他の月より多めになりますし(ほかの月で多いのが11月と5月です。11月は3月決算法人が9月の段階で中間申告を行い、納税もするためです)、3月決算法人の状況を占う意味でも重要です。 法人税額(100万円)
23年度当月23年度累計24年度当月24年度累計
2月839,0824,887,167957,1965,208,857
3月213,7945,100,962222,2345,431,091
4月427,4405,528,402
5月3,823,0249,351,426(予)8,992,000
2月の実績は前年同月に比べて14%の増加です。累計では前年を3,217億円上回っています。(3月までの累計では、3,301億円)3月から5月の実績が前年と同じ場合、税収は9兆6,731億円になります。歳入見込みを6,811億円上回ることになります。(4月、5月の実績が同じなら、9兆6,816億円で、6,896億円上回ります。)24年度の歳入は23年度より3,594億円減る見込みだったのですが、逆になります。 3月から5月の実績が12月と同じ14%の伸びなら、さらに5,200億円上積みされます。歳入見込みを1兆円以上上回ることになります。 さらに12月末の段階では、上に書いた3つの効果は、まだそれほどではありませんでした。3つの効果がフルに発揮されて、9月の中間申告の時に比べて年度後半は相当改善しているはずです。24年度の法人税は期待が持てそうです。アベノミクス財政再建効果が出つつあります。 人気blogランキングでは「社会科学」の30位でした。 今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング