「アベノミクスと財政再建」の補足

に少し補足をしておきます。

2014年1月1日から、有価証券の譲渡所得に対する税率が１０％から20％に引き上げられます（http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1463.htm）。

個人が有価証券を持っていて、その有価証券が値上がりしているケースを考えます。たとえば100万円で買った株が110万円になっているとしましょう。2013年末までに売れば、譲渡益は10万円で所得税は1万円です。2014年に売ると譲渡益は10万円で変わりませんが、所得税は2万円です。

この株を売る気なら2013年に売ったほうが税金が少なくて済みます。持ち続ける時でも、2013年にいったん売って、同じ金額で買いなおしたほうが得です。

というわけで、2013年には株などを売る人が増えるかもしれません。すると2013年には譲渡益が増え、税収も上がるかもしれません。これも財政再建にはプラスに働くでしょう。その規模がどれぐらいになるのかは、まったく見当もつきませんが。

人気ｂｌogランキングでは「社会科学」の３３位でした。

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