銀行の税金 19年度中間決算

銀行の税金 18年度決算 」に続いて、19年度中間決算です。

http://www.zenginkyo.or.jp/stats/year2_01/details/cont_2007_interim.html

単体ベースのものの税金関係を見てみます。

1 納税額

法人税・住民税・事業税は、16年度は1,889億円、17年度は3,008億円(17年度中間期は1,626億円)、18年度は4,968億円(中間決算は、2,513億円)でした。今回は、3,223億円でした。前中間期と比べると710億円、28.3%の大幅増加です。

中間期だけで、前年度の納税額の65%を納めたということです。

2 法人税等調整額

過去に税金を払いすぎていたために、今回払わないで済んだ額、「法人税等調整額」は、16年度は1兆1,203億円、17年度は1兆4,240億円、18年度は8,439億円(中間期は3,395億円)でした。19年度中間期は3,102億円でした。こちらは、293億円の減少です。

納税額と法人税等調整額の合計は、17年度中間期が、7,856億円、18年度中間期が5,908億円でしたが、今中間期は6,325億円でした。税務上の税引き前中間利益は、公表されていませんが、今回は増加したのではないでしょうか?

3 繰り延べ税金資産

過去に払いすぎた税金の残高を反映した、今後の「法人税等調整額」の元となる「繰り延べ税金資産」の残高は、2兆7,010億円でした。18年度中間期末に比べると5,327億円の減少です。

ただ、前年度末に比べると2,224億円増えています。

銀行セクターのデフレ処理は、まだ、終わっていません。

まあ、それでも税収は増え、繰り延べ税金資産は減る傾向にあるのですから、まずまずというところでしょう。 

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