リフレ政策の検討 その6

リフレ政策の検討 その5」の続きです。

bewaadさんのブログのエントリ(http://bewaad.com/20050513.html#c25)のコメント欄でhicksianさんが、次のようなコメントをされています。( )内は私が補った部分です。

「(政府紙幣を発行し、その)通貨発行益による(財政赤字の)ファイナンスを続けていればインフレが発生してしまいます。インフレを発生させないようにするためには政府紙幣の発行を少額に抑えなければならない。ジレンマですね。ひたすらに通貨発行益を求めて政府紙幣を発行していけばインフレが加速しハイパーインフレションに。もはや誰も貨幣に見向きもしてくれなくなるでしょう。支払い手段として通用しなくなった貨幣はもはや貨幣ではありません。」

オーソドックスな見解で、私も賛成です。おそらく赤字国債の日銀引き受けによる発行、日銀の利益の政府納入も同じ効果を持つだろうと思います。

さて、ここで疑問を持つのですが、「少額」の範囲内なら、インフレは起こらないとすれば、この範囲に支出を抑えれば「無税国家」が可能な気がします。

現実の問題としては「少額」とは、経済成長に対応した貨幣の成長に必要な範囲内ということでしょう。その範囲内に財政支出を抑えることは至難であると思います。

ただ、あくまで理論的な可能性としてはあり得ます。この場合政府・日銀は、貨幣経済における必要な交換手段を提供するということにより、対価を得ていることになります。

この「少額」を超えるだけ、国債を買わなければならないのですが、その額はどれ位なのでしょうか?

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