高齢者はなぜ働くのか? その1

NEETが大きな話題になっています。私も、「ニート その1」など、記事をいくつか書いたのですが、比較的呼んでいただいているようです。 今日は、EEを取り上げます。EEとは、Elderly in Employment 働く高齢者のことです。最も、私が勝手に作った言葉なので、世間では認められていないのはもちろん、英語としてまともであるという保証は全くありません。 「平成16年高齢者就業実態調査」の結果が発表されました。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/keitai/04/index.html まず、図1-1。働いているかどうかです。働くというのは収入を伴う仕事をしているかどうかです。
収入を伴う仕事をしている割合(%)
年齢
55~59歳90.162.2
60~64歳68.842.3
65~69歳49.528.5
どの年齢をとっても、男性の方がよく働いています。年齢が高くなると働く割合は低くなるのですが、男性の60から64歳と女性の55から59歳、男性の65から69歳と女性の60から64歳が大体同じ割合です。 次に表2から。雇用者の割合です。働いている人の中での割合ではなく、高齢者全体に対する割合です。
雇用者の割合(%)
年齢
55~59歳63.441.7
60~64歳39.321.9
65~69歳21.19.7
定年年齢をすぎると、男女とも20%ポイント以上落ち込みます。65歳を越すと男性は20%ポイント 、女性は10%ポイント落ち込みます。確実に引退過程をたどると言っていいでしょう。 これから定年を迎える団塊の世代が、引退すれば若者の就業機会が増えると期待されていますが、年金支給開始年齢の引き上げもあり、順調に引退できるでしょうか。 (続く) 人気blogランキングでは「社会科学」の30位でした。クリックしていただいた方、ありがとうございました。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング