「辞めないためには辞めないこと」について
「辞めないためには辞めないこと」で、シーラカンスさんが、結婚しても、子供を産んでも「もし出来るなら、長い間積み上げてきた仕事を辞めないこと」とを勧めています。
これはどれぐらい実現しているのでしょう。
タイミング良く、厚生労働省の「第二回21世紀成年者縦断調査」が発表されました。
まずは、結婚について。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/seinen03/kekka1-1.html
表2。結婚した女性で「同一就業継続」の割合は42.3%。
一見低いようですが、元々働いていなかった人は継続就業するはずがありません。無職継続と不詳をのぞいて計算し直すと、つまり確実に働いていた人のどれだけが同じ勤め先で働いていたかを見ると、50.2%。
「結婚すると半分が辞める。」となるのですが、では結婚しなければどうか。
結婚しなかった女性で同じように計算すると、70.8%
結婚の影響は、70.8%-50.2%=20.6% ということになります。
シーラカンスさんの問題意識に近づけるために、もう少し踏み込みましょう。
この割合は年齢によって違います。
年齢別に見ると、
21歳から25歳 61.7%-36.3%=25.4%
26歳から30歳 77.2%-51.0%=26.2%
31歳から35歳 82.4%-64.1%=18.3%
30歳になると結婚の影響は小さくなります。それに結婚しても続ける人の割合も高くなります。年齢が高くなるほど、仕事を長く続けて来た人の割合は高いはずです。
結婚しても「長い間積み上げてきた仕事を辞めないこと」は、かなりの女性で実践されているようです。
ついでですが、表1も見てください。
1年前に結婚についてどう思っていたのかと実際に結婚する、しないに関係があるかどうか。
「絶対したい」と思っていた独身男性の7.3%、女性の8.7%が見事結婚。
「どちらともいえない」と思っていた男性では3.2%、女性では1.6%がそれでも結婚。
やはり意欲が重要なのでしょうか。「絶対したい」と答えた人の中にはもう好きな相手がいた人が含まれているでしょうから、意欲だけでもないでしょうが、意欲があった方が、結婚につながりやすいのでしょうね。
それにしても、この割合が続くと「絶対したい」と思っている方が、全員結婚するためには、10年以上かかりますね。
この結果を「望みは叶う」と読めるでしょうか。
「望んだ方が望みは叶いやすいが、望んでもだめなものはだめ」と読むと悲しいですが、「望まなくともかなうこともある」と読めば救われます。
若い男女の縁、単純には行かないものです。
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