少し、温まり始めた労働市場 その1 パートタイム労働者の賃金率

労働市場は、景気に対して少し遅れて反応します。その中で比較的敏感に反応するのがパートタイム労働市場です。市場といえば価格と量が決定されるところですが、今回は価格について取り上げます。 パートタイム労働者の賃金率を所定内給与÷所定内労働時間でとらえることにします。データは厚生労働省の毎月勤労統計からとります。 パートタイム労働差yの賃金率は、長期的には上昇傾向にあります。 パートタイム労働者の賃金率(2010年=100、%)
年(四半期)前年(同期)比
1995年87.81.1
2000年92.10.4
2005年94.20.8
2010年100-0.1
2011年100.30.3
2012年100.80.5
2011年Ⅰ期100.5-0.3
2011年Ⅱ期99.9-0.6
2011年Ⅲ期100.40.5
2011年Ⅳ期100.40.0
2012年Ⅰ期100.80.4
2012年Ⅱ期100.4-0.4
2012年Ⅲ期101.00.6
2011年Ⅳ期101.10.1
2013年Ⅰ期101.70.6
これを見ると、2012年第Ⅲ四半期から2013年第Ⅰ四半期まで3期連続で前年同期を上回っています。2013年第Ⅰ四半期は0.6%上昇です。この数字は、長期的にみればそれほど低いものではありません。 人気blogランキングでは「社会科学」の31位でした。 今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング