消費者物価指数

物価スライド、物価スライド特例措置、物価スライド特例水準」で、書いたように、年金の物価スライド特例水準まで本来水準が上がるためには、消費者物価が2.5%上がる必要があります。 今年、2023年に2.5%上がる可能性があるでしょうか?ないわけでもないというのが、私の考えです。 22年と23年3月までの消費者物価指数はすでに発表されています。 消費者物価指数
22年23年上昇率(%)
1月99.499.40.0
2月99.399.30.0
3月99.699.60.0
4月99.6
5月99.7
6月99.7
7月99.2
8月99.5
9月99.8
10月100.2
11月99.9
12月99.6
年平均99.6102.1(仮定)2.5(仮定)
22年の平均が99.6なので23年の平均が102.1になれば2.5%上昇となります。23年の1月から3月までは、偶然ですが前年同月とまったく同じでした。 今後9ヵ月間の平均が103.0になれば、23年の上昇率は2.5%になり、特例水準に本来水準が追い付き、マクロ経済スライドが動き出す条件が整います。その後物価が下がれば、動き出せませんが。 この9ヵ月間の平均が103.0になるためには平均して3.3%の上昇が必要です。果たしてこれが実現するかどうかですが、特殊要因が三つあります。 まず22年度から始まった高校授業料の無償化などの影響です。これが22年度(22年4月から23年3月まで)の上昇率を0.5%下げていました。これがなければ23年1月から3月も0.5%上昇になっていたはずです。4月以降はこの効果がなくなりますので、上昇率は高くなることになります。 もうひとつは3月11日の東日本大震災の影響です。電力供給の制約などにより物価が押し上げれれる可能性があります。需要減退による物価下落という恐れもあります。 最後が、国際的な資源の高騰による輸入インフレの恐れです。交易損失が発生し、需要が減って、物価が下落するという作用も出てきます。 ここをクリック、お願いします。 人気blogランキング 人気blogランキングでは「社会科学」では54位でした。