1リットル40円を越えた原油価格

少しきな臭い原油市場」の続きです。 2009年7月の貿易統計が公表されました。今回も値上がりして、1リットル40円を越えました。それでも前年同月比52.7%の値下がりです。 原油及び粗油」の輸入価格(1リットルあたり円)」
価格(円)上昇率(%)
2007年1月45.310.0
2月41.9-6.7
3月42.5-5.8
4月45.2-0.2
5月49.43.9
6月51.67.4
7月53.78.8
8月54.13.3
9月51.5-2.8
10月55.516.1
11月58.130.6
12月62.946.5
2008年1月63.339.6
2月62.449.0
3月62.747.5
4月63.941.3
5月70.542.8
6月80.656.1
7月88.665.1
8月92.070.1
9月82.259.8
10月67.020.7
11月45.4△21.9
12月32.4△48.5
2009年1月24.7△61.1
2月25.6△59.0
3月26.9△57.1
4月29.5△53.9
5月32.1△54.4
6月35.9△55.5
7月41.9△52.7
ニューヨークの原油先物市場でも、1バレル70ドルを超えています。「「少しきな臭い原油市場」の背景には」で、「よくないのは、第2番目、第3番目の循環にマネーが流れ込み、ミニバブルを起こして、再び世界経済を混乱させる一方で、生産、雇用、所得の拡大につながる第1番目の循環にはマネーが流れないことです。」と書いたのですが、GDPが減り続けている中で原油価格が上がっているのは、一種のミニバブルであるという疑いがだんだん強くなってきています。 もし、これが本当にミニバブルで商品先物市場(多分、金融資産の市場と考えても問題はないはずです。)で需要超過が生じているなら、ワルラス法則に基づいて、他の市場のどれかで需要不足が発生しているはずです。それは、おそらく生産、雇用、所得を生みだす商品・サービスの市場です。ここにマネーが十分回るように注意しなければなりません。 ここをクリック、お願いします。 人気blogランキング 人気blogランキングでは「社会科学」では46位でした。