「
7月の25歳から29歳正社員は370万人」でしたが、年齢別正社員シリーズをさらに続けます。
30から34歳です。男女とも結婚する人が多い年代です。この年齢層の人口は、2年前の7月には749万人でしたが、今年の7月には720万人です。2年間で29万人、率にして3.9%減っています。
正社員は減り気味でしたが、今年の春ごろから増加に転じているようです。この傾向が定着するといいのですが。(追記)ただ、男性を取ると271万人から2万人減って269万人になっています。
正社員の数(万人)月 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 差 |
---|
1月 | 405 | 400 | 393 | △7 |
2月 | 401 | 403 | 400 | △3 |
3月 | 394 | 402 | 407 | △5 |
4月 | 396 | 396 | 398 | 2 |
5月 | 410 | 399 | 395 | △4 |
6月 | 402 | 401 | 401 | 0 |
7月 | 403 | 395 | 399 | 4 |
8月 | 403 | 398 | - | △15 |
9月 | 404 | 396 | - | △8 |
10月 | 397 | 396 | - | △1 |
11月 | 396 | 396 | - | 0 |
12月 | 400 | 396 | - | △4 |
正社員の数は減ることもありますが、人口も減っているので正社員割合は、少し違う動きをしています。概して言えば、25から29歳よりも正社員比率は低くなっています。世帯形成期で女性が低くなっているのかもしれません。
人口に対する正社員の比率は、7月には1.5ポイント上昇し、55.4%になりました。この表の範囲で見るとほとんどの月で正社員比率が高まっています。労働者の入れ替わりがあるのですが、正社員化が進んでいるといえるでしょう。(追記)男性についてもこの率は72.8%から73.3%に、0.5ポイントですが上昇しています。
人口に占める正社員の割合(%)月 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 差 |
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1月 | 53.6 | 54.1 | 54.1 | 0 |
2月 | 53.1 | 54.5 | 55.1 | 0.6 |
3月 | 52.3 | 54.5 | 56.1 | 1.6 |
4月 | 52.7 | 53.8 | 55.0 | 1.2 |
5月 | 54.5 | 54.3 | 54.7 | 0.4 |
6月 | 53.7 | 54.6 | 55.6 | 1.0 |
7月 | 53.8 | 53.9 | 55.4 | 1.5 |
8月 | 53.9 | 54.4 | - | 0.5 |
9月 | 54.1 | 54.2 | - | 0.1 |
10月 | 53.3 | 54.2 | - | 0.9 |
11月 | 53.2 | 54.3 | - | 1.1 |
12月 | 53.9 | 54.5 | - | 0.6 |
2016年7月の人口は720万人(前年同月に比べて13万人減少)で、うち正社員が399万人(同4万人増加)です。正社員比率は高まります。
非正規労働者は148万人で2万人増えています。
最初に書いたように人口は減っていますが、雇用者は増えています。この年齢層はある程度経験を積んだ年齢でもあり、今後活躍が期待できる年代でもあります。
中途採用をしたいと考えている企業も多いと思います。採用できない企業の経営者は、「人口が減っているからわが社が採用できないのは仕方がないなぁ。」で済ますのではなくて、「他社は採用できているのに、なぜわが社は採用できないのか?」と疑問を持った方がいいでしょう。他社は採用して社員を増やせているのですから。採用基準を緩和するか、労働条件を引き上げる必要がないか検討したらいいのではないでしょうか?
労働力人口は606万人(同3万人減少)で、
労働力率は84.2%(同1.1%上昇)です。
労働力率は25から29歳に比べて低い水準です。就業者は584万人(同横ばい)、就業率は81.1%(同1.4%上昇)です完全失業者は22万人(同3万人減少)、
完全失業率は3.6%(同0.5%低下)です。この年齢層でも
労働市場へ戻ってきています。
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