7月の25歳から29歳正社員は370万人、6万人減少

今回は「7月の22歳から24歳正社員は191万人」より、少し上の世代を取り上げます。この年齢ですと通学のみは15万人、通学の傍ら仕事は5万人です。学生はほとんどいません。現時点では人口は650万人弱です。 7月は正社員数、人口に占める正社員割合とも減っています。前月との差が大きく、多少の統計のブレがあるのかもしれません。 正社員の数(万人)
2014年2015年2016年
1月387376382
2月386376383
3月390375378
4月388379383
5月38238039313
6月372388384△4
7月378376370△6
8月384371△13
9月382386
10月380385
11月377366△11
12月374385△5
なお、非正規労働者は143万人、うちパート・アルバイトは81万人です。。 人口に対する正社員の比率は、7月には0.1ポイント低下し、57.5%になりました。 人口に占める正社員の割合(%)
2014年2015年2016年
1月56.756.959.02.1
2月56.857.059.42.4
3月57.556.858.51.7
4月57.357.659.51.9
5月56.557.861.03.2
6月55.359.059.70.7
7月56.357.657.5△0.1
8月57.456.9△0.5
9月57.259.32.1
10月57.159.12.0
11月56.756.3△0.4
12月56.557.00.5
(注)2014年、15年を見る限り、この率には明確な季節変動は見られません。22歳から24歳とは違うところです。 2016年7月の人口は643万人(前年同月に比べて10万人減少)で、うち正社員が370万人(同6万人減少)、通学の傍ら仕事をしている人が5万人(同横ばい)、非労働力人口の通学が15万人(同3万人減少)で、合計390万人でした。人口の6割が正社員か通学している者ということになります。人的資本の蓄積という観点からは、どうでしょうか? 労働力人口は569万人(同1万人増加)で、労働力率は88.5%(同1.5%上昇)と22歳から24歳に比べて高いのですが、圧倒的というわけではありません。就業者は539万人(同4万人増加)、就業率は83.8%(同1.9%上昇)です。完全失業者は30万人(同3万人減少)、完全失業率は5.3%(同0.3%低下)と22歳から24歳を上回っています。家事は41万人(同8万人減少)です。家事をしていたものが働き始めたり、通学だけしていたものが働き始めたり、やはり、若者は労働市場に戻ってきています。一時点の完全失業率だけを見ると完全雇用と見え、これ以上の対策は必要ないと感じられるるかもしれませんが、労働力率が上がり続けると雇用を増やし続けなければ完全雇用から転落してしまいます。 なお、学生を除く単身世帯が多いのもこの年齢層の特徴です。5歳刻みで見ると最も多く120万人です。5人に一人程度です。 人気blogランキングでは「社会科学」の5位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング