年金支給年齢 弱い男性をどうするか

年金支給年齢の引き上げ」で書いたような年金の支給開始年齢の決め方、平均寿命や平均余命が一定となる年齢とする場合の最大の問題は、男女で平均寿命や平均余命が一定となる年齢に大きな差があることでしょう。 平均余命別の男女の年齢
平均余命
25年57歳64歳
20年63歳69歳
15年70歳75歳
10年77歳82歳
5年87歳91歳
生き残る力の強い女性と弱い男性で働いている間の保険料に差はありません。個人差があるとしても歴然とした男女差があるとき、寿命や余命を基準に考えることには無理があるような気がします。 現在は経過的に女性の支給開始年齢が5歳ほど早いのですが、将来は一致します。それを逆転させることは難しいのではないでしょうか? 現在は一人暮らしの高齢女性の貧困が問題となっていますので、問題視されていませんが、将来、男女の働き方と処遇の差がなくなってくるとどうなるでしょうか? いずれにせよ、高齢期の長い女性にとって年金は大事だということに変わりはありませんが。 (データは厚生労働省の第21回完全生命表からとりました。) 人気blogランキングでは「社会科学」の20位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング