男性の平均寿命(0歳の平均余命)と65歳の平均余命を比べてみました。変化率は1年あたりの10年平均変化率(%)です。
平均寿命と平均余命年 | 平均寿命 | 変化 | 変化率 | 平均余命 | 変化 | 変化率 |
---|
1960 | 65.32
| - | - | 11.62 | - | - |
1970 | 69.31
| 3.99 | 0.61 | 12.50 | 0.88 | 0.76 |
1980 | 73.35 | 4.04 | 0.58 | 14.56 | 2.06 | 1.65 |
1990 | 75.92 | 2.57 | 0.35 | 16.22 | 1.66 | 1.14 |
2000 | 77.72 | 1.80 | 0.24 | 17.53 | 1.31 | 0.81 |
2010 | 79.55 | 1.83 | 0.24 | 18.74 | 1.20 | 0.68 |
これを見ると、平均寿命と65歳平均余命の変化には次のように共通点が多いことが分かります。
1 平均寿命も65歳平均余命も伸び続けている。
2 ここ20年ほどはどちらの伸び方も以前ほどではない。
3 どちらの伸び率も下がってきている。
両者には、次の様な差があることも分かります。
1 平均寿命が延びるほどには65歳平均余命は伸びていない。
2 伸び率は65歳平均余命のほうが長い。
年金の支給額との関係でいえば、重要なのは65歳平均余命です。平均余命が伸びてもなくなるまでの一人当たり支給額を変えず、負担を一定にするためには、荒っぽく計算すれば、1年の年金の支給額を平均余命の増加率で減らしていけばいいのです。具体的には毎年0.75%程度減らしていけばいいのです。今後、平均余命の増加率が減っていくなら、これ以下でいいことになります。
人気blogランキングでは「社会科学」の番外でした。今日も↓クリックをお願いします。
人気blogランキング