パートタイム労働組合員

厚生労働省が、昨年末に労働組合基礎調査を発表しました。http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/roushi/kiso/14/index.html

労働組合の数は253減り、労働組合員の数も2万6千人減り、組織率は17.5%に低下するといった具合で、いいところがないように見えます。

しかし、面白いことに、と言っては無責任ですが、女性の組合員数は2万人増えています。すると男性組合員は4万6千人減っているわけですが。

そして、同じことだと思いますがパートタイム労働者の組合員も増えています。昨年が91万4千人だったのが、5万6千人増えて97万人に達しています。この調子でいけば、来年末には100万人を超えるのではないかと思われます。組合員に占める割合も9.9%になっています。

組合員を増やすと一口にいますが、まず、組合員の資格の範囲を変え、ユニオンショップなら会社と協約を結び、オープンショップなら一人ひとり説得して、加入してもらうのだから大変です。賃金の低いパートタイム労働者の場合、組合費の負担も考えなければなりません。会社の抵抗もあるでしょう。

このような問題を克服して、あるいはその努力をして100万人近いパートタイム労働者を組織化したのですから、立派な成果だと思います。

労働組合は特権的な正社員だけのもの、などと事実に反する批判をすべきではないでしょう。

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