hamachan先生の誤解(たぶん)

hamachan先生が「本日の日経記事意味不明その2」で、次のように書かれているのですが、たぶん誤解があるのではないかと思います。 なんで建設業の外国人技能実習生「だけ」同一賃金を義務づけることができるのか、そこだけミクロスコピックに見た議論じゃなくって、マクロ社会政策的にちゃんと説明できる理屈を、ちゃんと用意するんでしょうかね。 記事に添えられている図から明らかなとおり、これは技能実習という在留資格ではなく、特定活動で入国することになっています。労働条件の規制は特定活動の内容をどう書くかによりますが、少なくとも彼ら、彼女らは技能実習という在留資格で制度化された技能実習生ではないことになりますので、技能実習生についての議論ではなくなります。 特定活動で労働を認めるなら、いろいろな制限をつけることはできるとリークした人たちは考えているのでしょう。本来、外国人の活動を規制するところ、間接的に雇う側に規制をかけるという手法でしょう。アクロバットのような手法ですが。 賃金規制について、国籍による労働条件の差別はあってはならない、日本国が転職を制限した結果、外国人労働者だけが低賃金で働くことになってはいけない、といった理屈を立てることは、そう難しくないでしょう。まさに、技能実習制度について非難を浴びているところなのですから。 一つ問題があります。監理団体があることになっており、転職ができるかどうかはこの団体の裁量次第になりそうです。労働関係の当事者ではないものに、そんな権限を与えてしまっていいのか、大いに疑問です。こんなことを書くと、じゃあ、外国人建設労働者派遣業を認めろ、ということになりかねませんが。 人気blogランキングでは「社会科学」の14位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング