「
男性の就業率」の続きで、2014年5月版です。数字は次の通りです。
5月の男性の年齢階級別就業率(%)年齢 | 1997年 | 2008年 | 2014年 | 97年との差 | 08年との差 |
---|
15~24歳 | 47.7 | 44.1 | 41.1 | △6.6 | △3.0 |
25~34歳 | 94.4 | 91.0 | 90.6 | △3.8 | △0.4 |
35~44歳 | 96.2 | 94.0 | 93.8 | △2.4 | △0.2 |
45~54歳 | 95.4 | 93.7 | 93.5 | △1.9 | △0.2 |
55~64歳 | 81.7 | 81.9 | 81.3 | △0.4 | △0.6 |
一目見て分かるように就業率は
リーマンショック前の水準にも達していません。また、
バブル崩壊後、長期不況に陥ることになった決定的な事件である(と私が考えている)1997年の
金融危機以前の状況にははるかに遠いところにいます。特に、結婚し家族を作る時期の25歳~34歳の落ち込みは大きなものになっています。ここが95%くらいにならないと結婚したい人や子供を作りたい人の望みがかないません。
日本経済が正常化するためには、まず
リーマンショックの前に回復することを目標とし、次に
金融危機前の水準を目指すべきです。
人手不足を叫ぶ方々は、不正常な事態を正常な事態だと受け止めてしまっているのではないでしょうか?長い停滞の中で暮らしてきたのですからやむを得ないとは思いますが。しかし、正常な状況が何であったかを忘れてしまってはいけないでしょう。
先に見通しのない職業でも、安い賃金で若い労働者をいくらでも雇えるというのが異常なのです。
あえて言わせていただきますが、
現在の日本は人手不足ではありません。
人気blogランキングでは「社会科学」の21位でした。今日も↓クリックをお願いします。
人気blogランキング