不可解なジェンダーギャップ指数・女性の就業率

本日(2014年5月26日)の日経新聞朝刊の「GROBAL DATA MAP」に日本の女性の就業率が男性の63,64%というグラフが載っています。記事によると「各データは世界経済フォーラムが136カ国・地域を対象にまとめた『グローバル・ジェンダー・ギャップ。リポート2013』によるとなっています。 グラフなので正確な数字は読み取れないのですが、60%と65%の間で65%よりに描かれているので、まぁ、これぐらいと読み取っていいでしょう。 はて、こんなに差があったでしょうか? 総務省統計局の労働力調査によると、2012年と2013年の男女の就業率は次のようになっています。男性を100とした女性の比率を試算して、書き加えておきました。15歳以上と15歳から64歳までの二つをとって置きました。 15歳以上の就業率(%)
男性女性割合
2012年67.546.268.4
2013年67.547.169.8
15歳以上64歳までの就業率(%)
男性女性割合
2012年80.360.775.6
2013年80.862.477.2
65歳以上は就業率は低下しますので、15歳以上全体のほうが就業率は低くなります。さらに、女性のほうが長生きなので15歳以上全体のほうが男女差は大きくなります。 どちらをとっても63,4%よりは高くなっています。グラフで出ている一番高い国はアイスランドで80%を超えています。15歳から64歳までをとると、日本はノルウェイ、中国、フィンランド、ドイツ、英国、ロシア、米国を抜いています。 何か、どこかで変なことになっているのではないでしょうか? 人気blogランキングでは「社会科学」の29位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング