専業主婦の老後と年金
「年老いて、子供がいない女性」で、子供のいない女性が増えていることを書きました。子どもがいないと老後のために働いて貯蓄をしておく必要があるでしょう。でも、皆が働いているとは限りません。専業主婦もいます。
「厚生労働省第5回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)」が発表されています。
「ここ(表11)」に面白い数字があります。
4年前に56歳から59歳だった女性のうち、32.6%が「収入なし」でした。ところが、4年たつと「収入なし」は13.5%に減っています。
4年前「収入なし」だった人のうち70.2%が「収入あり」になっています。この方たちは、現在60歳から63歳なのでそう簡単に就職できるわけはありません。1,000人当たりで考えると「収入あり」になった702人のうち、「働いて得た所得」がある方は107人だけです。では、どうやって「所得あり」になったのかというと公的年金です。702人のうち614人が「公的年金」の収入がありです。
男性は4年前に「収入なし」だった方は少ないのですが、そのうち68.4%が「公的年金」を受けとっています。
無収入でも資産がたくさんあるという方もいるでしょうが、高齢者の多くが資産が豊富だということはないでしょう。いろいろ批判があるにせよ、公的年金は老後の貧困の防止に役立っていると思います。
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