年老いて、子供がいない女性
「子供の生み方は変化しているのか?」で書いた「深刻な事態」はここを見ると分かります。
「平成22年度「出生に関する統計」の概況」の「図6」です。
この図は、女性が何歳で初めての子を産むかを表したものです。49歳以降、初めての子を産むというのは極めてまれです。すると、49歳でまだ一人も生んでいない場合、その女性には子供はいないだろうということになります。
昭和30年生まれの女性では、10人に一人が子供がいませんでした。
昭和35年生まれでは、7人に一人。
大きく行動が変わった昭和40年生まれでは4人に一人です。
すると、年老いたときこの女性たちは子供を当てにできないということになります。
昭和30年生まれは、今年55歳。
昭和35年生まれは、50歳。
昭和40年生まれは、45歳です。
昭和40年生まれの方は、まだ、老後をリアルに感じ取れないかもしれません。
しかし、お金、身辺の世話、社会生活の助けなどは必ず必要になってきます。老後を子供が見るというシステムにで、すべての家庭がうまくいくわけではありません。社会的なシステムが必要です。
また、自分のサポートを他人の子が見てくれるというシステムが出来ていくでしょう。これは自分が子供の時に世話をしてくれた自分の親以外の人の老後をを自分が支えることになります。
血のつながった親と子の相互のサポートではなく、親世代と子世代の相互のサポートという仕組みに転換していくことになります。
子ども手当であるかどうかは別として、他人の子育てを支援するというシステムは不可欠です。
「平成22年度「出生に関する統計」の概況」の「参考 女性の未婚率」も面白い数字です。5年前で40歳の女性の7人に一人が結婚していません。今年の国勢調査の結果が発表されるのは少しあとですが、もっと上がっているでしょう。
「家族から家族と社会へ」とシステムを見直していく必要があります。
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