厚生労働省から「第4回中高年者銃弾調査」の結果が発表されました(
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/chukou09/kekka1-2.html)。
図4では過去少なくとも4年間連続して介護をしている方(ずっと介護している)、過去1年だけ介護をしている方、過去4年間介護をしていない方(ずっとしていない)の精神状態の比較がおこなわれています。
両極だけとると、このようになっています。そのように感じた方の割合(%)とオッズです。
過去4年間の介護の状況感じたこと | ずっと介護をしているかた(A) | ずっと介護をしていない方(B) | オッズ(A)÷(B) |
---|
神経過敏に感じた | 64.7 | 45.9 | 1.41 |
絶望的だと感じた | 35.1 | 23.5 | 1.49 |
そわそわ落ち着かなく感じた | 51.3 | 35.1 | 1.46 |
気分が沈みこんで何が起こっても気が晴れないように感じた | 57.1 | 40.9 | 1.40 |
何をするのも骨折りだと感じた | 55.5 | 41.7 | 1.33 |
自分は価値のない人間だと感じた | 29.7 | 22.8 | 1.30 |
オッズをみると、どの項目をとっても介護を続けている方の精神的な負担が大きいことが分かります。長く続く介護は大変なのだと思います。
介護をしている方ははたから見れば「価値のない人間」とは言えないと思いますし、ご本人も「自分は必要とされている」と感じているのではないかと思うのですが、これは甘い観測であるようです。
また、「絶望的」と感じる方のオッズが1.49というのも相当なものです。
こういう介護の負担を減らすために
介護保険があります。が、いろいろな問題があるようで、人手不足になっているようです。
本来、成長戦略を考えるのであれば、本人からみても世間から見ても切実なニーズを、お金の裏付けのある「需要」に変換することが大事だと思います。それが、政府の役割でしょう。うまく調整が図られることを祈ります。
ここをクリック、お願いします。
人気blogランキング
人気blogランキングでは「社会科学」では29位でした。