ハローワーク その4

さて、「仮に求人手数料を政府が負担すれば、一般労働者の職業紹介も民間で行うことは、十分に可能である。」という主張があります。 これは、そもそも問題を取り違えています。本当に問題なのは、「多くの民間職業紹介所が分立して、なおかつ「ハローワーク その3」で書いたようなハローワークのネットワークより効率的に労働市場の調整が行えるか?」です。 おそらくハローワークが圧倒的に優位でしょう。「ハローワーク その1」で示したハローワークのシェアは、単に料金の有無だけで決まっているわけではありません。情報が1か所に集中することの利便性が大きな効果を持っているはずです。 なお、こういう提案であればハローワークの民営化によって政府のコストは減っても求人手数料の負担が新たに政府に発生します。「労働基準監督等への業務の移動を積極的に進める」財源が出てくるとは思えません。 クリックをお願いします。 人気blogランキング 人気blogランキングでは「社会科学」では38位でした。