金融経済の専門家の意識

労務屋さんが紹介されている「金融経済専門家の雇用回復策」を紹介されています。 紹介されているみなさんのご見解を読んで、物悲しい気分になってしまいました。お書きになっている方々が金融の専門家と経済の専門家なのか、金融経済の専門家なのか判然としないのですが、妙に内向きです。 今回の日本の不況は、日本発の不況ではありません。欧米で金融危機が起こり、それが世界の実体経済に悪影響を与え、日本の景気、雇用を悪化させているのです。 こういうとき、金融経済の専門家から聞かせていただきたいのは、世界の金融をどう立て直すか、そのために日本は何をなすべきかです。国内の問題に過ぎない解雇規制の話やいつでも企業が行うべきイノベーション、新市場の開拓の話を聞きたいわけではないのです。 金融経済の専門家の意識って、こんなもんでいいんでしょうか? 「FRBの資金循環正常化政策」で自分の浅学非才を顧みず、こんなことを書きました。 そのような責任は負いたくないし、そもそも、世界経済の運営に当たろう、せめて責任を分担しようという気持ちもない。そういう国は基軸通貨国にはなれませんし、なるべきでもありません。 現在の世界経済の問題は、世界経済の運営の責任を負おうとする国があるとしても、その国の能力にはいささか疑問があり、能力を持つ国には、責任を負う気持ちが全くないことではないかという気がしています。 ケインズのように世界的視野を持ち世界的行動を提案できる金融経済の専門家は日本にいないのでしょうか? ここをクリック、お願いします。 人気blogランキング 人気blogランキングでは「社会科学」では41位でした。