原油価格上昇

原油価格上昇?」の続きです。10月は状況が大きく変わりました。 10月の貿易統計から「原油及び粗油」の輸入量、輸入価額を取り、1リットル当たりの単価を計算してみました。結果は次のようになりました。 原油及び粗油」の輸入価格(1リットルあたり円)
価格(円)上昇率(%)
1月45.310.0
2月41.9-6.7
3月42.5-5.8
4月45.2-0.2
5月49.43.9
6月51.67.4
7月53.78.8
8月54.13.3
9月51.5-2.8
10月55.516.1
10月では価格は前年同月に比べ16.1%の大幅な値上がりです。 原油及び粗油」の輸入(百万円、%)
輸入額増加額増加率
2005年8,823,323
2006年11,535,0822,711,70530.7
2007年
2006年1-10月9,712,815
2007年1-10月9,658,594-54,221-0.6%
ついでですが、輸入量は17年1-10月の204,976千キロリットルから、3.8%減って197,294千キロリットルになっています。単価は47.4円から49.0円へ1.6円、3.4%の上昇です。 11月は、円高が進んでいることを考えると、ドル建て価格の上昇も一部はキャンセルされるはずです。2桁の上昇は免れるのではないでしょうか? 世界経済への影響ということで考えると、所得移転によって所得を獲得した人が誰か(基本的には産油国原油生産者です。)、その人がその所得をどう使うか?も問題です。 人気blogランキングでは「社会科学」の29位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング