「
18年度補正予算は、甘くなかったか?」では、18年度の税収の結果を議論しましたが、今回は19年度税収の予想です。
18年度予想=17年度実績×18年度途中までの実績÷17年度の対応する時期の実績
このような単純な方法で予測をしてみました。結果はこうです。
税収(百万円) | 当初予算額 | 予測 | 過不足 |
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所得税源泉分 | 13,307,000 | 12,939,017 | △367,983 |
所得税申告分 | 3,238,000 | 4,735,608 | 1,497,608 |
所得税計 | 16,545,000 | 17,674,626 | 1,129,626 |
法人税 | 16,359,000 | 15,472,485 | △886,515 |
相続税 | 1,503,000 | 1,568,934 | 65,934 |
消費税 | 10,645,000 | 9,966,907 | △678,093 |
酒税 | 1,495,000 | 1,519,037 | 24,037 |
たばこ税 | 926,000 | 936,250 | 10,250 |
揮発油税 | 2,135,000 | 20,083,296 | △51,704 |
石油ガス税 | 14,000 | 13,680 | △320 |
航空機燃料税 | 93,000 | 88,263 | △4,737 |
石油石炭税 | 533,000 | 427,789 | △60,211 |
電源開発促進税 | 346,000 | 345,642 | △358 |
自動車重量税 | 716,000 | 725,400 | 9,400 |
関税 | 92,000 | 980,138 | 51,138 |
トン税 | 9,000 | 9,761 | 761 |
その他 | 0 | 871 | 871 |
印紙収入 | 1,219,000 | 1,204,312 | △14,688 |
一般会計分 | 53,467,000 | 53,062,390 | △404,610 |
結果として、18年度予算に対して4,000億円足りないという予想になりました。まあ、そう大きな誤差は発生していないと言うことです。
予想と違っている主な理由は四つあります。
まず、不足要因ですが、
法人税が16兆3,590億円と見込んでいるのに対し、15兆5千億円ほどの予想で、ここで9,000億円の不足。これは20年3月決算法人が20年5月に納付するまでよく分かりません。大きな変動があっても不思議はありません。
次の不足要因が、消費税で10兆6,450億円の見込みに対し、10兆の予想で7,000億円の不足です。消費不振はこんなところにも影響を与えています。消費税は比較的安定した税収で大きな変動はないでしょう。
最後の不足要因は、
所得税の源泉分です。13兆3,070億円の見込みに対して、12兆9,390億円。4千億円ほどの不足です。
これに対して増加要因もあります。
所得税の申告分が3兆2380億円の見込みに対して、4兆7千億円の予想。1兆5千億ほどの超過です。
これをみると、税収を増やしたければ景気、特に個人の所得を回復させるのが一番のようです。
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