「
バツイチ日本人男性は、外国人女性に持てるのか?」、「
バツイチ日本人女性は、外国人男性が嫌いなのか?」と、日本人の国際結婚を考えてきました。
結婚すれば、かなりの確率で子供が産まれます。
では、国際結婚した両親から産まれた子供はどれぐらいいるのか?簡単そうでいて、実はよく分かりません。というのは日本人と外国人の両親から産まれた子供の数は分かります。しかし、日本人と結婚すると
日本国籍を取ることができます。
子供が産まれる前に
日本国籍を取得してしまうと、両親とも日本人である子になってしまいます。
こういう制約はあるのですがそこで、出生の時に両親のどちらかが外国人であった子は国際結婚の夫婦と考えることにしましょう。実際には、両親が結婚していない可能性が残りますが。
さて、2004年に産まれた赤ちゃんは、1,110,721人です。このうち両親とも日本人は、1,088,548人です。どちらか外国人であったのは、22,173人です。さらに、このうち父親が日本人であったのが13,198人、母親が日本人であったのが8,975人です。
父
親日本人の方が多いのは、男性が日本人という国際結婚が多いのを反映しているのでしょう。
さて、2004年に産まれた赤ちゃんはのうち両親のどちらか外国人であった赤ちゃんの割合は2.0%です。この割合は年々上がってきています。1990年には1.1%、1995年には1.7%、2000年には1.9%です。2%になったのは2004年が初めてです。
ちょっと、寄り道をして、国際結婚と出産の関係を見てみましょう。結婚したとたんに生まれるわけではありませんので、2000年から2004年までの結婚と2004年の出生を比較してみます。
国際結婚と国際出産(件、%)組み合わせ | 結婚(A) | 出産(B) | 比率(B/A) | 両親とも日本人 | 3,628,657 | 1,088,548 | 30.0 |
父が日本人 | 147,043 | 13,198 | 9.0 |
母が日本人 | 40,367 | 8,975 | 22.2 |
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父が日本人の場合の結婚と出産の比率が異常に低いのですが、理由としては二つ考えられます。一つは、このタイプの結婚の場合には、母親が出産までに
日本国籍を取る割合が高いという可能性です。もう一つは、再婚、したがって父親が比較的高年齢(母親もそうかもしれません。)で子供ができにくいのかもしれません。
母が日本人の場合の結婚と出産の比率も低いのですが、このタイプの結婚の場合にも、割合は低いものの父親が出産までに
日本国籍を取るケースがあるのでしょう。
本当は結婚時点で、夫婦とも日本人という場合と、夫だけが日本人の場合、妻だけが日本人の場合で、出産に結びつく割合に差があるかどうかが知りたかったのですが、データ不足です。
ただ、おそらく現実に外国人と結婚した日本人が、結婚していなかったとしたらすべて日本人と結婚していたとは言えません。いただいたコメントで紹介いただいたように地方で「誠実・身元確かなアジア女性。農業・漁業中高年の方、再婚可」という広告が出ているなら、結婚難の男性がアジア女性と結婚する例が多いのでしょう。ですから、国際結婚が出産を増やしていることに疑いはありません。
ま、いずれにせよ両親の一方が外国人であるか、外国人であった赤ちゃんの割合は高くなりつつあります。新しい現象ですが、無視できないほどの多さです。国際結婚の割合が高まりつつあることを考えると、将来は5%を越すはずです。
さて、そこで気になるのが差別禁止の問題です。日本人を親が外国人であったことに基づいて差別する事がなければ、別に問題はありませんが、起こらないとも限りません。国がそれをやる可能性はあまりないでしょうが、私人間ではあり得ます。残念ながら。
労働基準法などで、この手の差別を禁止する規定はないように思います。早めに作って置いた方がいいと思います。
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