税収見積もり

2011年度に財政の基礎収支を均衡させるという目標達成を目指して、必要な財政改善の額はいくらかだとか、歳出削減額はいくらとすべきか、増収をどれくらいにすべきかなど、盛んに議論されています。

(注)基礎的財政収支については「「「「ちょっと変だよ、日経新聞 基礎的財政収支」について」の補足」について」をお読み下さい。

あまりこの議論に興味が湧かないと言うか、関心が持てません。こういう議論に意味があることはよく分かってはいるのですが・・・。

17年度当初予算の見積もりでは一般会計の税収は、44兆円でした(http://www.mof.go.jp/zeisyu/h1704.htm)。

補正予算では、47兆円に変わりました。

4月末の実績は、41兆円です(http://www.mof.go.jp/zeisyu/h1804a.htm)。

未だ5月分が残っています。16年度予算の5月分の税収は、7兆円でした。このうち5兆円は法人税です。3月決算の会社の法人税です。16年度より17年度のほうが、決算は良くなっているので、税収も増えるでしょう。仮に、7兆円のままだとしても、48兆円です。うまくいけば・・・という皮算用は辞めておきますが、少なくとも当初見積もりより4兆円、補正に比べても1兆円は増えています。

こんなに短期間の予測でも当たらないのに、5年も先のことを正確に予測できるわけがありません。

まあ、経済も、税収も予測しがたいところがあるという前提で、議論を見ておけばいいのではないでしょうか。

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