毎日新聞と生活保護

毎日新聞が社説で生活保護を取り上げています(http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20060509k0000m070134000c.html)。なかなか立派な社説だと思うのですが、少し気になるところがあります。

「地域や年齢によっては、支給額が老齢基礎年金を上回っている現状は直ちに是正すべきである。」

ここで言う老齢基礎年金は、老齢基礎年金が満額支給されたときの金額だとしても、一人当たり月額6万6千円です。すると、この社説に従えば、一人暮らしの老人に対する生活保護の支給額を最高6万6千円に抑えることになります。これでは生活できないのではないかと思うのですが、どうでしょう。

現金給付以外の現物給付を予定しているということでしょうか?家賃を家主に直接払うことにより、現物給付することを考えているようです。それだと年金とのバランスはやはり崩れます。また、衣食、水道光熱費など考えると、果たして6万6千円で足りるのでしょうか?

本来は自営業者のように定年がない人を想定している老齢年金と生活保護を比較すること自体に無理があるような気がします。

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