「大学教育の基本的レリバンス」へのhamachanさんのコメントについて

大学教育の基本的レリバンス」にhamachanさんからコメントをいただきましたので、お返事を。

まず、「問題の建て方が違う」というご指摘です。私としては、問題を発展させたという意識です。

当初の「通りすがり」さんの質問は、大学での哲学、日本文学教育に職業的レリバンスはあ利得るか?というものでした。

本田先生のお答えは、二つあり、一つは、職業的レリバンスを意識した教育があり得るというもの。もう一つは、メタレベルの認識を与えることが可能であり、それによって職業的レリバンスを与えうるというものでした。(誤読はあり得ます。)そして、包括的な答えとして、今を生きる人間の生身の生(「生身の生」というのは重複しているような気がしています。)に関わらせることなく、特定の知識を飲み込め、というスタンスで教育がなされることには問題があるとされています。

私は、私の主張は二つの部分に分かれています。まず、大学で教える内容としてさらにメタ的なもの、自分の意見を論理的に表現するという大学レベルでは必要とされている能力があるということ。さらにそれは、職業を超えて社会人として持って置いた方がいい能力だということです。

実はこの答えは、本田先生が引用されている柳井先生の談話の太字部分に対する回答でもあります。

まあ、職業的レリバンスとは少し離れていることは認めます。

哲学や文学を教えている方に失礼かどうか?よく分かりません。哲学や文学を馬鹿にするつもりは全くありません。私の本棚には何冊かその分野の本があります。

ロースクールでやった方がいいとは限らないと思います。すべて、論理が働くところどこでも教育可能だと思います。歴史なんていい素材なのではないでしょうか?

残りのコメントには、なんとお答えしたものか。大学卒業生が職業人となることと、大学が職業を意識した教育をやるべきだということの関連が、今ひとつ理解できませんでした。性別役割分業の下での有効性のお話も、十分理解できませんでした。哲学や文学を教えるのは、もう無理だから止めろというご意見ですか?哲学者や文学者も生かして置いた方が豊かな生活が送れるのではないかという気がしますが。

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