市場化テスト その1

保守親父@労務屋さんが、市場化テストと労働基本権の関係を論じられています。http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20060221

市場化テストが行われ、公務が民間企業に委託された場合の労働問題、採用から退職、懲戒などの労務管理については、あまり議論になっていないようです。

公務を公務員にやらせている場合と、民間企業に委託された場合との根本的な差は、委託先の企業に雇用されている職員は、あくまで、委託先企業に雇用されていて、国とは契約を結んでいないということです。従って国はこれらの職員に対し使用者としての権利、義務を待たないと言うことです。国が、所謂、労務管理を、これらの職員に対して行うことはできません。

影響を与えうるとすれば、次のような方法によるしかありません。

1 法律で委託先の職員に特別な統制を加え、職員自身に刑事罰を科してその統制を有効なものとする。

2 委託先との契約の中で、委託先に統制を加える。職員を間接的に統制する事になります。

3 闇で統制する。

1に相当するのは、現在の法案(http://www.cao.go.jp/houan/164/164anbun.pdf)では、第25条です。

第1項で、職員が秘密を漏らしたり盗用することを禁止しています。これへの違反には1年以下の懲役または50万円以下の罰金となっています。

第2項では、職員は刑法その他の罰則については、法令により公務に従事する職員と見なすとされています。この規定の意味がよく分からないで困っています。

これから、労務管理について何が変わるのか検討していきます。

私は、法律には強くないので、間違いがりましたら、ご遠慮なくご指摘下さい。

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