政府の大きさ その4

政府の大きさ その3」に引き続き、収入の検討をしたいと思います。 下の表は、「その1」で書いた表を少し抜き出して、加工したものです。
一般政府の収入(単位:兆円)
項目1980年度1990年度2000年度2003年度
Ⅰ 生産・輸入品に課される税17.834.942.640.8
1 生産物に課される税9.316.823.522.9
付加価値税0.05.812.412.1
2 生産に課されるその他の税8.618.119.117.9
Ⅲ 所得・富などに課される税27.360.946.336.7
内所得に課される税26.459.043.834.3
資本移転の内居住者の資本税0.41.91.81.4
税合計45.697.790.779.0
Ⅳ 社会負担17.936.950.551.8
税・社会負担合計63.5134.6141.2130.8
その他の収入6.414.012.513.1
収入の内税の割合65.2%65.7%59.0%54.9%
社会負担の割合25.6%24.8%32.9%36.0%
税・社会負担の割合90.8%90.6%91.9%90.9%
その他の収入の割合9.2%9.4%8.1%9.1%
収入マイナス支出-10.711.9-34.1-37.5
ご覧いただくと分かるように、税は1990年度を頂点に落ち込んでいます。特に2003年度は大幅に落ち込んでいます。一方、社会負担は増加し続けています。両者を併せると2000年度までは増加、2003年度は税の落ち込みを社会負担で吸収しきれず減少しています。 収入に占める割合では、両者計で常に90%強です。税と社会負担が収入の二本柱なのです。 以上説明してきた支出と収入の差も示してあります。1980年度は10.7兆円の支出超過、バブル期の1990年度は11.9兆円の収入超過です。そして200年には34.1兆円の支出超過となり、2003年度はさらに支出の超過幅が増え、37.5兆円になっています。 次回に続きます。 人気blogランキングでは「社会科学」の24位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング