就業者

9月の労働力調査が発表されました。

http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/index.htm

就業者は6,437万人で去年の9月に比べて68万人増加です。

少し遡って数字を見てみました。

http://www.stat.go.jp/data/roudou/longtime/zuhyou/lt01-02.xls

9月の数字で過去のピークを見ると、1997年9月です。6,596万人。2005年の9月が2004年9月に比べて68万人増加したといっても、これと比べると159万人、2.4%の減少です。この間に人口が増えていることも考えると、「回復傾向にある」とは言えても、まだ「回復した」とは言えないでしょう。

未だ増税などの引き締めを考えるべき時期ではないと思うのですが。

ついでですが、男女別の数字を見ると、少し差があることが分かります。

男性の就業者は、3,766万人です。1997年9月と比べると124万人、3.2%の減少です。これに対して、女性は、2,671万人で、1997年の2,706万人に比べて35万人減ってはいます。しかし率で見ると1.3%の減少です。

男女就業者に占める女性の割合は41.5%で、1956年(昭和31年)とほぼ同じ水準です。まあ、女性の割合は戦後ずっと下がり続け、1975年(昭和50年)に37.8%まで下がります。そこから昇ってきて、ようやく元に戻ったわけです。

なお、2004年の9月は41.6%でしたから、少し下がっています。この1年の間に男性の方が改善されたということです。

人気blogランキングでは「社会科学」の32位でした。クリックしていただいた方、ありがとうございました。今日も↓クリックをお願いします。

人気blogランキング