「
EE その1」について
雇用の続きです。雇用されているとして、労働時間はどうなっているのでしょうか?
普通勤務の割合(%)年齢 | 男 | 女 |
---|
55~59歳 | 95.8 | 57.7 |
60~64歳 | 68.4 | 43.4 |
65~69歳 | 52.1 | 38.7 |
短時間勤務の割合(%)年齢 | 男 | 女 |
---|
55~59歳 | 4.2 | 42.3 |
60~64歳 | 31.6 | 56.6 |
65~69歳 | 47.9 | 61.3 |
雇用されているものの範囲では、どの年齢をとっても、男性の方が長時間勤務をしています。しかし、年齢が高くなるとともに短時間の勤務に移っていくのは、男女共通です。
このデータと前回お示しした、
高齢者に占める雇用者の割合から、普通勤務の雇用者、短時間勤務の雇用者の
高齢者全体に対する割合です。わかりやすいように、まず、前回の表を再度載せておきます。
雇用者の割合(%)年齢 | 男 | 女 |
---|
55~59歳 | 63.4 | 41.7 |
60~64歳 | 39.3 | 21.9 |
65~69歳 | 21.1 | 9.7 |
次の表が
高齢者全体に対する普通勤務者の割合です。
普通勤務の雇用者の割合(%)年齢 | 男 | 女 |
---|
55~59歳 | 60.7 | 24.0 |
60~64歳 | 26.9 | 9.5 |
65~69歳 | 11.0 | 3.8 |
そして、この表が短時間勤務者の割合です。働いている人の中での割合ではなく、
高齢者全体に対する割合です。
短時間勤務の雇用者の割合(%)年齢 | 男 | 女 |
---|
55~59歳 | 2.7 | 17.6 |
60~64歳 | 12.4 | 12.4 |
65~69歳 | 10.1 | 5.9 |
これを見ると60から64歳では男性の4人に一人、女性の10人に一人しか普通勤務をしていないことが分かります。65歳から69歳だと男性の10人に一人、女性の25人に一人まで低下します。この年齢ですと普通勤務する人と短時間勤務する人の割合はほぼ同じになります。
前回「これから定年を迎える
団塊の世代が、引退すれば若者の就業機会が増えると期待されていますが、年金支給開始年齢の引き上げもあり、順調に引退できるでしょうか。」と書きましたが、次回は、これを検討したいと思います。
問題の中心になるのは「
高齢者は何のために働いているか?」です。
(続く)
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