出産と仕事 その2
出産1年前には54.5%が「有職」女性が出産半年後には25.2%しか「有職」でなくなっている。
前回、厳しい現実を見ました。
では、その後どうなっているか。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/syusseiji/03/kekka2.html
図2を見てください。
半年後 25.0%(2,3回目回答しなかった方を省いているので、少しだけ数字に差がでています。)
1年半後 30.8%
2年半後 35.0%
着実に回復しています。54.5%との差は20%を切りました。
この調査は、長く続けられる予定なので、今後も追いかけてみたいと思っています。
ここで、私の予想を述べておくと、(後になって分かることを、予想するのは危ないのですが、まあ、命が係っているわけではないので、思い切って)、この割合は上がり続けると思います。子育て費用を稼ぐために働かなければならないからです。
ところで、働くかどうかを決めるもう一つの要因。それはおばあちゃんです。
表5を見てください。
第3回(出産後2年半)で「有職」は平均では35%ですが、「祖父母と同居」だと46.7%、「別居」だと31.6%。おばあちゃん効果は大きいです。このおばあちゃんが夫の母だと何かと大変ではありましょうが。
働くかどうかを決める、さらなる要因。それは出産後また、出産したかどうか。
図4と図5を見てください。
2年半前に最初の子を産んだ人だけを取り出して「有職」の割合を調べると、
その後生んだ方 その後生んでいない方
出産1年前 76.4% 73.7%
出産半年後 23.4% 25.5%
出産1年半後 23.6% 31.8%
出産2年半後 22.6% 37.2%
一人だけだと、かなり早く回復していますが、次の子を産むと回復していません。やはり小さな子は手が借りますし、まして二人になると、ということでしょう。
ただ、将来は分かりません。
一人のまま、間隔を置いて二人目、あまり間隔を置かずに二人目。
どのグループが20年ぐらいたったところで、一番高くなっているか。
この予測は難しいです。
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