8月の35歳から39歳正社員は427万人、28万人減少、厳しい

この年齢層は、就職氷河期時代に社会に出ることになり、最初から厳しい状況にさらされ、その後も好景気といったものをほとんど経験してこなかった層です。 この年齢層は、人口は806万人で前年同月に比べて30万人も減っています。人口が減っている以上正社員の数が減るのはやむを得ない面がありますが、すぐ下の30歳から34歳は正社員の割合が高まり、すぐ上の40から44歳は維持しているのに、この層では1.4ポイントも低下しています。男女別にみると男性は72.3%で、2.5ポイントも低下しており、女性は33.2%で、0.2ポイント低下です。30歳から34歳は男性が0.6ポイントアップ、しているのに比べると厳しい状況ですし女性では30から34歳は1.6ポイント、すぐ上の40から44歳は1.4ポイントアップしていることを案がえ合わせると、女性も、厳しいといわざるを得ません。 「7月の35歳から39歳正社員は426万人、23万人減少、厳しい」で書いたように「一番厳しい状況にある」ような気がします。 労働力人口は682万人でやはり前年同月を24万人下回っています。就業者も681万人から21万人減って660万万人になっています。 8月には低下していた労働力人口の比率は84.4%から84.6%に0.2ポイントアップしています。正規労働者の人数は427万人で前年同月を27万人下回っています。このうち男性は295万人で22万人減少、女性は6万人減って132万人です。 正社員の数(万人)
2014年2015年2016年
1月462447441△6
2月446442438△4
3月451441427△14
4月453430424△6
5月449425423△2
6月465441423△18
7月465449426△23
8月459455427△28
9月462451△10
10月457442△15
11月451437△14
12月457435△22
また、人口に占める正社員の割合も53.5%から52.7%へ0.8ポイント低下しています。(追記)男性では74.6%から1.7ポイント低下して72.9%になっています。 人口に占める正社員の割合(%)
2014年2015年2016年
1月51.752.253.51.3
2月50.251.853.31.5
3月50.951.952.20.3
4月51.450.852.01.2
5月51.050.452.01.6
6月53.052.452.2△0.2
7月53.353.552.7△0.8
8月52.854.453.0△1.4
9月53.354.10.8
10月52.953.10.2
11月52.352.70.4
12月53.252.6△0.6
なお、2016年8月の非正規労働者は169万人で前年同月から8万人増えています。正規労働者が減って非正規労働者が増えているのです。このうちパートアルバイトは115万人で8万人増えています。 完全失業者は22万人で3万人減少し、完全失業率は2.5%から2.2%へ低下しています。 非労働力人口は前年同月の130万人から7万人減って123万人です。 人気blogランキングでは「社会科学」の13位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング