20/21歳正社員は3万人減少、60万人割れ、まだ労働供給には余裕がある

前年に比べ悪化しています。もっとも前年の7月の数字が実態より良く出ていた可能性はあります。2歳だけですと、どうしても数字のブレが大きくなります。 正社員の数(万人)
2014年2015年2016年
1月4448491
2月444949
3月455454
4月605963
5月595859
6月535563
7月525754△3
8月5453△1
9月5356
10月5154
11月5351△2
12月5553△2
人口に占める正社員の割合(%)
2014年2015年2016年
1月17.717.918.80.9
2月17.918.519.71.2
3月18.120.821.60.8
4月23.123.223.70.5
5月22.922.622.5△0.3
6月20.520.824.13.3
7月20.222.021.2△0.8
8月20.820.2△0.7
9月21.020.9△0.1
10月20.221.10.9
11月20.319.9△0.4
12月20.619.9△0.7
(注)2014年、15年を見る限り、この率は季節的に変動するようです。学卒者が採用される年度初めの4月が一番高くそれ以降下がる傾向にあります。下げ幅は22歳から24会に比べると小さく、2014年の4月と2015年の3月を比べると2.3ポイントの低下、2015年の4月と2016年の3月を比べると1.6ポイントの低下です。労働市場がタイトになると、下げ幅が小さくなるようです。 パート、アルバイトは72万人で10万人増加しています。通学の傍ら仕事をしている人は52万人で11万人増えています。通学だけしている人は98万人で12万人減っています。労働市場の改善により通学傍ら仕事をすることのアドバンテージが大きくなったたので、通学から通学+仕事に切り替えたということでしょう。学業に影響しなければいいのですが。 なお、別に人口が増えているわけではありません。255万人で前年の7月より4万人減っています。 労働力人口は146万人で前年同月比5万人増加し、就業者は138万人でやはり、5万人増加しています。労働力率は急上昇しています。労働力率は57.3%で2.9%ポイント上昇です。就業率も同じように51.4%から54.1%に2.7ポイントも上昇しています。「20/21歳正社員も60万人回復、まだ労働供給には余裕がある」でも書きましたが、働き口が増えた分だけ働く人が増えたのです。人口が減り、労働力人口が増えていますから、この層は仕事さえあれば労働市場に戻ってきて働き始めるのです。労働供給に制約があるわけではありません。 完全失業者は、8万人で1万人増加、率は5.5%で0.5%ポイント上昇です。完全雇用ではありません。 なお、通学の傍ら働いている人は52万人、働かずに通学している人は98万人です。正社員と合計すると204万人で人口の80%です。これだけは人的資本の蓄積が進んでいるといっていいでしょう。 人気blogランキングでは「社会科学」の8位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング