「
6月の22歳から24歳正社員は194万人」でしたが、7月は191万人でした。前年に比べ、正社員の人数、人口に占める割合とも改善しています。
22~24歳の正社員は191万人で、前年同月と比べると8万人増えています。3月は20万人、4月は11万人5月は3万人増となった後、6月7月は8万人増で安定しています。
なお、22歳から24歳まで絞っているのでサンプルサイズが小さくなり数字が不安定になるのは避けられません。その分は割引してみる必要があります。
正社員の数(万人)月 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 差 |
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1月 | 159 | 156 | 169 | 13 |
2月 | 161 | 164 | 169 | 5 |
3月 | 160 | 154 | 174 | 20 |
4月 | 180 | 190 | 201 | 11 |
5月 | 188 | 194 | 197 | 3 |
6月 | 180 | 186 | 194 | 8 |
7月 | 173 | 183 | 191 | 8 |
8月 | 177 | 180 | - | 3 |
9月 | 182 | 174 | - | △8 |
10月 | 175 | 175 | - | 0 |
11月 | 163 | 168 | - | 5 |
12月 | 151 | 159 | - | 8 |
なお、パート・アルバイトは59万人で前年の53万人から6万人増えています。
人口に対する正社員の比率は、7月には0.9ポイント上昇し、51.3%になりました。
人口に占める正社員の割合(%)月 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 差 |
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1月 | 43.0 | 44.3 | 46.4 | 2.1 |
2月 | 43.5 | 46.3 | 45.4 | △0.9 |
3月 | 43.4 | 42.5 | 46.5 | 4.0 |
4月 | 50.3 | 51.6 | 55.7 | 4.1 |
5月 | 52.1 | 53.2 | 54.1 | 0.9 |
6月 | 50.0 | 51.7 | 53.2 | 1.5 |
7月 | 47.7 | 50.4 | 51.3 | 0.9 |
8月 | 49.3 | 50.3 | - | 1.0 |
9月 | 49.5 | 49.0 | - | △0.5 |
10月 | 47.4 | 47.6 | - | 0.1 |
11月 | 45.2 | 45.8 | - | 0.6 |
12月 | 42.7 | 44.5 | - | 1.9 |
(注)2014年、15年を見る限り、この率は季節的に変動するようです。学卒者が採用される年度初めの4月、5月が一番高くそれ以降下がる傾向にあります。下げ幅は意外に大きく、2014年の5月と2015年の3月を比べると9.6ポイントの低下です。採用されても早期に離職する人がいるからだと思われます。
2016年7月の人口は372万人で、うち正社員が191万人、通学の傍ら仕事をしている人が23万人(前年18万人)(正社員ではないでしょう。)、非
労働力人口の通学が51万人(同56万人)で、合計265万人でした。人口の7割が正社員か通学している者ということになります。人的資本の蓄積という観点からは、大いに結構なことです。なお、通学と通学の傍ら仕事の合計は前年と同じで、より仕事をする割合が増えたということになります。引く手あまたという状況ではないでしょうか?
労働力人口は303万人(同287万人)で、
労働力率は81.5%(同79.1%)で1.4ポイント上昇して8割を超えました。就業者は288万人(同270万人)で18万人増え、就業率は77.4%(同74.4%)で、3ポインtも上昇しています。完全失業者は15万人(同17万人)、
完全失業率は5.0%(同5.9%)で0.9ポイントも低下しています。若者は
労働市場に戻り、働いているのです。若者を雇えない企業は、若い労働者の能力を引き出す力を磨くべきです。
「
22歳から24歳正社員が200万人を突破 」で、「学生を除く単身世帯のものが前年の62万人から69万人に増えたことです。正社員で就職して独り立ちした若者が増えたのかもしれません。」と書きましたが、7月は71万人から68万人に減っています。
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