2014年人口:想定されたほど少子高齢化は進まず

総務省統計局が2014年の人口推計を発表しました。http://www.stat.go.jp/data/jinsui/pdf/201503.pdf 社会保障の行方などを考えるうえで重要な統計です。 基本的には予想された通りの結果ですが、これを社会保障・人口問題研究所が作成した2012年人口推計の2014年の予測(出生中位、死亡中位の標準ケース)と比較してみると、面白い結果が得られます。 人口、構成比(千人、%)
年齢階級推計人口同構成比実績実績
全年齢126,949100127,083100134
0から14歳16,06712.716,23312.81660.1
15から64歳77,80361.377,85061.3470.0
65歳以上33,08026.133,00026.0△80△0.1
全人口は、予想より13万人ほど増えました。喜ばしいのは14歳までの人口が予想より16万人以上増えたことです。構成比は12.7%となる予想が12.8%に高まりました。65歳以上が8万人減ったのは残念です。構成比は0.1%ポイント低くなりました。 少子高齢化は進んではいるものの、予想されたほどではありません。子どもの数が増えると、将来その子たちが産む子供の数も増えるので長期的にはいい結果になるでしょう。彼らが結婚し、子供を作れるような環境、特に雇用環境を整えることが重要です。 人気blogランキングでは「社会科学」の10位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング