不慮の事故

今回の地震で被災された方々に、お見舞いを申し上げます。 対応に努力されている方々に、敬意を表します。 「死亡数増加」を書いた直後にこういう事態が発生し、どうも、気分がよくありません。よくないことについて話しすと悪いことが起こるとういわけではないことは分かっているのですが。 さて、「死亡数増加」で書いたように、22年は交通事故以外の「不慮の事故」で亡くなられた方が増えていました。 「不慮の事故」ってなんでしょう?ちょうどいい統計を厚生労働省が発表しています。「不慮の事故死亡統計」です。 図1を読むと1923年の関東大震災と1995年の阪神・淡路大震災の年の死亡者数は前後の年に比べて突出しています。やはり大地震は大きな被害をもたらすのです。 図2を見ると交通事故以外の「不慮の事故」の内容が分かります。多い順に、「窒息」、「転倒・転落」、「溺死」、「火災」、「中毒」です。 こういう事故に遭った時、亡くなってしまうのは高齢者です。図3を見るとこのことが明らかです。 図5で死亡の場所を見ると交通事故以外は「家庭」が多いことが分かります。図7でわかるように、「火災」、「溺死」、「中毒」の半分以上が家庭で起こっています。家庭で溺死とはなんだと思われるかもしれませんが、風呂場での溺死でしょう。 今回の地震ではまだ死亡者の数が多くありませんが、これは実際に亡くなられた方が少ないのではなく、集落全体が津波で流されたり、家族全員が被災していたりして状況が把握できないからという可能性が高いように思います。 今も、救出を待っている方が多いようです。一人でも多くの方が救出されることを祈ります。 ここをクリック、お願いします。 人気blogランキング 人気blogランキングでは「社会科学」では26位でした。