取り付けに身構えている?アメリカ商業銀行
「それほどアニマルではなかったかもしれないアメリカ商業銀行」の続きです。
(注)ここで商業銀行というのは、U.S.-Chartered Commercial Banksのことです。
金融資産の中の現金とFRBへの準備預金(vault cash and reserves at the Federal Reserve)が、依然として高い水準にあります。
2004年末 616億ドル(0.9%)
2005年末 655億ドル(0.9%)
2006年末 678億ドル(0.8%)
2007年末 722億ドル(0.8%)
2008年第1四半期末 660億ドル(0.7%)
2008年第2四半期末 759億ドル(0.8%)
2008年第3四半期末 2,325億ドル(2.4%)
2008年末 6,563億ドル(6.4%)
2009年第1四半期末 5,946億ドル(5.9%)
2009年第2四半期末 5,403憶ドル(5.0%)
( )は金融資産に占める割合です。
取り付けと言っても、店頭に預金者が押し掛けるのではなく、電子取引で引き出されるのでしょうから、一瞬のうちに勝負がつきます。即応体制を維持する必要があるのでしょう。マネタリーベースが増加しても、この状態が続く限り、つまり、本石町日記さんの言われる通り、「インタバンクに滞留する限りにおいてはインフレ要因とはなりにくい」でしょう。
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